コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
経営の視点
放射線の本当の話(5)
放射線の本当の話(5)
作成:2017年12月9日(土)|更新:2017年12月9日(土)
原子炉の安全性は、「止める」「冷やす」「閉じ込める」という三つの要素で確保されています。
①「止める」
2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、最大の揺れ993ガルを観測されました。
柏崎刈羽原子力発電所内の運転中の全ての原子炉は緊急停止しました。
柏崎刈羽6、7号機の再稼働に向けて、想定される最大規模の地震の揺れを1209ガル、想定される津波の高さを8.3メートルに設定し、耐震補強や防潮堤などの対策を講じました。
②「冷やす」
島根原子力発電所では、冷却機能を確保するために(ⅰ)代替電源の確保、(ⅱ)代替設備による冷却手段の確保、(ⅲ)補給水・水源の確保、という多重化された手段を講じました。
③「閉じ込める」
現在の原電は「深層防護」という複数のレベルでの対策が講じられています(日本時事評論平成29年11月17日号)。
具体的には、第1層「異常の発生を防止する」、第2層「異常の拡大を防止する」、第3層「過酷事故に至らせない」、第4層「過酷事故の進展を防止する」、第5層「放射性物質の影響から一般公衆や環境を守る」という五つの対策です。
福島第一事故までは、過酷事故を起こさないという設計思想であったために、第4層以上のレベルの対策はありませんでした。
現在では、設計思想を転換して、上記「止める」「冷やす」「閉じ込める」すべての領域について真摯な取組が進んでいます。

  このエントリーをはてなブックマークに追加
経営の視点に関する詳細や関連記事はこちらに御座います。併せて御覧ください。