コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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業界団体の新しい役割
業界団体の新しい役割
作成:2017年6月17日(土)
規制緩和が進むと、業界団体の役割が終わる。
確かに、これは一般論として成り立つように思える。
先日、大前研一氏の勉強会で日本交通のUber対策の話を聞いた。
Uberは、クラウドを利用した「配車アプリ」で利便性を向上し世界のライドシェア業界を席巻している。
かつては、我が国のタクシー業界もUberに飲み込まれるのではないかと恐れられた。
これに対し、日本交通の川鍋氏は、子会社のJapanTaxiの社長に就任し「全国タクシーアプリ」を開発し、日本交通以外のタクシー会社も巻き込んでUberによる業界衰退を防衛できた。
この事例から分かるように、規制緩和が進むと、巨大IT企業によるデジタル破壊が進むことがある。
そして、これに対抗して、顧客にさらなる付加価値を提供する枠組みを作る役割が業界団体に課せられることになる。
我が国の小売業が不振に陥っているのは、巨大Eコマースによる流通破壊の側面が大きい。
日本交通は、企業が煽動をとった事例ではあるが、規制緩和が進み、黒船の来航を受け入れたときにこそ業界団体の役割が大きいのではないか。

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