コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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LIFE SHIFT ライフ シフト 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社
LIFE SHIFT ライフ シフト 100年時代の人生戦略 リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社
作成:2016年11月3日(木)
マルチ・ステージ化する人生
ロンドン・ビジネススクールの組織論のリンダ・グラットンと経済学のアンドリュー・スコットは、長寿化によって生き方が変わると言います。
85歳から90歳生きる人生において、40年の労働で、退職後25年ないし30年分の蓄積はできません。
70代、さらには80代まで働く生き方が求められるようになります。
学生の時代に身に付けた知識・技術で一生仕事をすることができなくなってきます。
社会に出てから、途中で再度教育を受け、次のステージに進むことが普通になってくるでしょう。
人生はマルチ・ステージ化するというわけです。
また、必要とされる知識・技術も変化してくるでしょう。

求められるスキルの変化
「診断に人工知能の力を借りられるようになり、医療従事者に求められるスキルの中身が変わると見たほうがいい。情報を取り出すスキルではなく、高度な直感的判断、対人関係、チームのモチベーションの向上、そして意思決定に関わるスキルが重要になるのだ。同様のことは教育の分野でも起きる。」(133頁)
これからは、健康寿命を延ばすための「健康コーチ」という職業も、医師や保健師の職域に入ってくるでしょう。
適度な運動をしているか、健康な食事をよいタイミングで摂っているか、ストレスマネジメントを実行しているか等々を質問しながら励まして、健康管理の伴走をする職も一般化するでしょう。
もちろん、これをデジタル・デバイスで行うアプリも出現するでしょうが、共感して人の心に働きかけるスキルは、当面、人間が人工知能に優位に立つでしょう。
イマジネーション(Imagination)、イノベーション(Innvation)、インスピレーション(Inspiration)の3つの「I」の領域で、強みを発揮することが必要になると考えます。

ポートフォリオ・ワーカー
「異なる種類の活動を同時に行うのがポートフォリオ・ワーカーのステージだ。」(249頁)
私は、産業医、弁護士、経営コンサルタント、校長、と4つの領域の仕事をしています。
現在は職場で「変な人」と思われていますが、あと10年もすれば、ごく普通の働き方になることは間違いないと思います。


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