コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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事業承継(その25)スリーサークル・モデルの活用
事業承継(その25)スリーサークル・モデルの活用
作成:2016年5月8日(日)
事業承継(その25)スリーサークル・モデルの活用
所有と経営と家族といった要素が複雑にからみあるファミリー企業を経営するために、経営者は、何をしなければならないか、何をしてはならないか、いつまでに、何を、どう準備しなければならないか計画を立案し、実行しなければなりません。
 経営者にとって、現状分析、課題発見、課題解決はルーチンワークです。
 ルーチンワークを実行することは当然です。しかし、ルーチンワークだけに没頭して、現時点では顕在化していない将来発生するであろう承継に対する準備を怠っていると、いざというとき間に合いません。
 ファミリー企業が承継準備も含めて課題分析をする際に、フレームワークは役に立つ。スリーサークル・モデルのフレームワークは、ファミリー企業の現状分析、課題発見、課題解決に有益です。
 このスリーサークル・モデルを使うと、家族、所有、経営の観点から、現状分析、現状課題発見、将来課題発見、課題解決策を検討することができます。
 例えば、事業承継についての課題を検討すると、経営の承継に伴う課題、財産の承継に伴う課題、家族関係に伴う課題、これらを発見できます。
 このように、スリーサークル・モデルは、課題を発見・整理するのに有益な道具です。
 もう一つ例を挙げると、課題解決のために必要なガバナンスの仕組みを考えた際、スリーサークル・モデルから、家族、所有、経営のそれぞれの観点からガバナンスの仕組みが必要になります。。
 一般企業のガバナンスの仕組みだけでは、ファミリーの紛争を防止することはできません。
 経営のガバナンスのための取締役会、所有のガバナンスのための株主総会、家族のガバナンスのためのファミリー管理制度と、3つのガバナンスの仕組みが課題解決に必要になってきます。そして、これら3つの要素相互間を調整する仕組みが必要になります。

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