コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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事業承継(その20)中小ファミリー企業と大規模ファミリー企業の違い
事業承継(その20)中小ファミリー企業と大規模ファミリー企業の違い
作成:2016年4月28日(木)
事業承継(その20)中小ファミリー企業と大規模ファミリー企業の違い
 中小規模のファミリー企業と大規模のファミリー企業は、次の2点で大きく異なると思うのです。
 ① 代表者が連帯保証をする。
 ② 少数の人が増資に応じる。
 連帯保証とは、主債務者が債務の弁済ができないときには、主債務者に代わって保証をすることですが、一旦連帯保証をした人が、連帯保証債務から免れるには、①借金を全額返済する、②連帯保証人を交代する、③破産し免責を受けるか、いずれかです。
もし、被相続人が亡くなった場合、連帯保証は相続されるので、相続人が連帯保証債務を免れるには相続を放棄する必要があります。
 事業が継続的に行われるためには、連帯保証を要求される中小企業の後継者は、経営支配権をもっている被相続人の一族から選ばれることになってしまうのです。
 不特定多数の人からの出資を期待できる大企業と異なり、中小同族会社の場合には、少数の同族関係者によって増資をしなければなりません。
中小同族企業の場合には、大企業のように株価の値上がり期待や配当金に対する期待は要らないことが多いと思うのです。
むしろ自社株の評価額が上げれば上がるほど相続税の負担が大きくのしかかってきます。

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