コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
経営の視点
事業承継(その17)愛ゆえの憎しみ
事業承継(その17)愛ゆえの憎しみ
作成:2016年4月25日(月)
事業承継(その17)愛ゆえの憎しみ
 愛の裏には憎しみがあります。
 愛が無くなれば、憎しみも無くなるものです。
 ファミリー経営の難しいところは、構成員が親しいが故に、こじれた感情は時に憎しみになり増幅されることにあります。
 当初は、事業を継ぐ気などなくサラリーマンとして生活を送っていたが、親の死亡により株式を取得すると、事業慾に取りつかれたという例もあるのです。
 近しい故の悲劇というものがあるのです。
 実は、殺人は近親者に対するものが多いのです。
 聖書に出てくるカインとアベルは兄弟であるが故の悲劇でもあります。
 唐の太宗・李世民が父・高祖から特別の地位を与えられていることに妬んだ兄・建成と弟・元吉は手を組んで、李世民を殺そうと企て、これを察した李世民は、玄武門で兄・建成と弟・元吉を待ち受けて先んじて殺してしまいます。これが玄武門の変です。こうして、翌年、世民は皇帝の座についたのでした。
 もちろん、愛がある故に企業が強くなることも少なくありません。
 この愛という感情をゆがんだものにするのが、慾と自惚れではないでしょうか。

  このエントリーをはてなブックマークに追加
経営の視点に関する詳細や関連記事はこちらに御座います。併せて御覧ください。