コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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事業承継(その10)戦略的優位―模倣の困難性
事業承継(その10)戦略的優位―模倣の困難性
作成:2016年4月14日(木)
事業承継(その10)戦略的優位―模倣の困難性
ファミリー企業の特長は、戦略的優位性にも見られます。
一般的に、企業が競争優位を維持するためには、競合企業と差別化された戦略があり、この戦略が模倣困難であることが基本になります。
ファミリー企業は、創業家固有の文化が競争力の源泉になっているケースが多いのです。このような創業家固有の文化は、他社には模倣しがたいものです。これが競争力の優位性を持続させることになります。
外からはヘンコツに見える社長のワンマン体制が、他の企業ではまねができないことをやってのける源泉になっていることが少なくありません。
戦略とは競合企業に対する競争優位を維持する方策であるとするなら、戦略は模倣し難ければし難いほうがいい戦略と言えるのですが、へんこつ・ワンマン社長の剛腕経営こそ、真似しようがないのです。
ファミリー企業の長所をまとめてみると、
「長期投資の視点」
「組織の柔軟性」
「品質への強いこだわり」
「ニッチ市場に軸足」
「人的投資の大きさ」
「革新という伝統」
「強固な組織文化」
「理念・価値の共有重視」
「長期業績重視の視点」
「低配当・積極投資」
「積極的な社会貢献活動」
「強固なコミットメント」
「エージェンシーコストが低い」
「血族・ヒエラルキーによる決定」
「模倣の困難性」
このように、ファミリー企業の長所を眺めると、ファミリー企業こそ、競争優位を維持する要素は揃っているとも言えるのです。

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