コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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事業承継(その7)ファミリー企業の長所
事業承継(その7)ファミリー企業の長所
作成:2016年4月7日(木)
ファミリー企業の長所
一般的に、「ファミリー企業」というと、身内意識で固まってのんびりと経営していると思われているのかもしれません。
昨今、企業不祥事が新聞紙面を賑わせていますが、たまたまファミリー企業が不祥事を起こすと、「ファミリー企業だから不祥事を起こした、ファミリー企業だからガバナンスが機能しないのだ。」と厳しい批判にさらされます。
どちらかというと、ファミリー企業には、負のイメージが定着しているように思える。
しかし、東芝のケースを見ても、不祥事はファミリー企業だから発生するとは言えないと思うのです。
ここで、ファミリー企業の負のイメージを並べてみましょう。
「属人的すぎる投資の意思決定」
「近過ぎるファミリーの関係」
「硬直的・排他的文化」
「限られた商品の種類」
「組織移行の難しさ」
「人事の不平等」
「ガバナンスの欠如」
ファミリー企業には、こうしたネガティブなイメージがつきまとうものです(Carlock&Ward)。
しかし、ファミリー企業は、決してネガティブな面ばかりではありません。
プラス面を挙げれば、ファミリー企業は、非常に魅力的であることがわかります。
「長期投資の視点」
「組織の柔軟性」
「品質への強いこだわり」
「ニッチ市場に軸足」
「人的投資の大きさ」
「革新という伝統」
「強固な組織文化」
「理念・価値の共有重視」
「長期業績重視の視点」
「低配当・積極投資」
「積極的な社会貢献活動」
こういったファミリー企業のプラス面も評価されているのです(Carlock&Ward)。
ある有名な通信販売の会社で現在中国に赴任している中堅社員から話しを聞きました。
彼がいうには、赴任しているとき、非ファミリー企業で中国事業に赴任してきた副社長クラスの人物を何人か見たが、結構、仕事をさぼって遊んでいたということです。
それと比較し、ファミリー企業の二代目で中国事業を任され赴任してきた方は、厳しい環境の中、真剣に経営に取組んでいるとのことでした。
彼は、「ファミリー企業の二代目はすごいなあ。」と言います。
まさしく、ファミリー企業の同族経営者の多くは、事業にコミットしているのです。

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