コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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マイケルポーター「医療戦略の本質」
マイケルポーター「医療戦略の本質」
作成:2015年1月7日(水)|更新:2015年1月7日(水)
もはや複合体をつくることが医療機関の基本戦略になっています。
地域をターゲットに悪く言えば囲い込み、よく言えばシームレスな価値提供。
ポーターは「医療戦略の本質」の中で、このような患者囲い込みが進んでも、「異なる場所にある診療科同士が統合されることはほとんどなく、コミュニケーションは不十分であり、医療の連係もその場限りのものである。また、治療に当たる医師たちがチームとして顔を合わせることもめったになく、患者への診療実績が診療全体として評価されることもほとんどない。その結果、診療科の分散が進み、患者にとっての価値が低下するのである。」
今議論されている非営利ホールディングカンパニーは、基本的に医療から競争を排除するものであり、患者に対する価値を低下させる試みですが、もし、この非営利ホールディングカンパニーがいささかでも、患者に貢献することがあるとすれば、専門医の集約化が進み、IT等を活用し地域のコミュニケーションが促進された場合でしょう。
本年には非営利ホールディングの骨子が現れると思います。

われわれ消費者は、競争が排除された補填として、医療の質を担保する仕組みが必要です。
医療法の医療事故調査制度は、医療の質を担保するものではありません。
競争を制限する補填として、医療の質の可視化を求めていく必要があります。

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