コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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資本主義の終焉
資本主義の終焉
作成:2014年12月18日(木)
水野和夫さんの「資本主義の終焉と歴史の危機」をはじめとして、もう資本主義が限界にきているのではないか、との疑問を呈する書籍が話題になっています。
しかし、もともと、我が国には、資本主義なるものが成立しているのでしょうか。
いわゆる、アングロサクソン型の資本主義とライン型資本主義の対比を描いたミシェル・アベールの「資本主義対資本主義」を読んでも、決して我が国はもともとライン型資本主義でもなければ、現在、いささかアングロサクソン型資本主義の影響を受けながらも、決してこれに与していないと思うのです。
多くの経営者の経営観は、二宮尊徳のような経済思想や石田梅岩の商業思想や渋沢栄一の事業観を是とするもので、自分の利益を最大化することが全体利益につながると信じている経営者の方がよっぽど稀有な存在です。
資本主義の渦中にあって、利他の精神、損して得取れと言った経営観を語る経営者の多くは、自らの体験からの実践であることが少なくありません。
要するに、日本の経営というものは、本来の資本主義に基づいたものではないのです。
ですから、日本の資本主義が崩壊することはなく、本来の我が国の経営観に回帰すると思うのです。
そう考えると、21世紀は資本主義の終焉の世紀ではありますが、日本の経営観を世界に広げる世紀になると思うのです。

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