コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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産業医の役割
産業医の役割
作成:2014年2月12日(水)|更新:2014年2月13日(木)
昨今、職場におけるメンタルヘルスに関する注目が高まっています。
そこで、中核的な役割を担うのが産業医です。
しかし、多くの社員は、産業医に話すと会社、とりわけ人事部に伝わることをおそれて、精神的な疾患を疑われるような相談を躊躇する傾向があります。
本来は、医療費の効率化のためには、企業が有する健診に関する情報と健保組合が有する治療に関する情報と照らし合わせて、生活習慣の改善、生活習慣病の管理、メンタルヘルスの管理、ムード・ディスオーダーの治療に役立てる必要があります。
この意味で、入職時に、個人情報に関する利用規約に合意してもらい、健診情報を健保組合と共有しながら、上記施策に取り組むことが求められます。
このさい健診に関する情報は産業医が把握しているはずです。
確かに、産業医の役割は大きいのですが、しかし、産業医の情報は人事部が共有するため、とりわけメンタルヘルスに関する判断は、社員の臨まない人事異動や配置転換に結びつくのではないかと、多くの社員が恐れています。
社員が相談しやすくするために、精神疾患については、確定的な診断がでるまで情報を匿名化するか、精神疾患を理由とする人事異動に関しては、改善プログラムの提供を前提とするなどの方策が望まれます。
いずれにしても、産業医の役割について、ただ単に健診情報の収集・分析・職場環境改善というにとどまらず、予防的アクションまで求められると思います。
これを実行あらしめるためには、健保組合と企業が連携して、健診情報と受診情報を統合して、予防プログラムへ導入するような総合的な施策が必要です。

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