コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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会社を生物の進化論的なロジックでとらえたら
会社を生物の進化論的なロジックでとらえたら
作成:2013年11月5日(火)|更新:2013年11月6日(水)
「ルールを変える思考法」をお書きになった川上量生さんは、東洋経済で、「会社を生物の進化論的なロジックで考えると、会社の最終的な目的は生き残ることではないのか。」とおっしゃています。
生物の最終的な目的は「生き残ること」ではないことは明白です。
それなのに、上記のお話をされています。
これは極めて哲学的な表現です。
なぜなら、進化は、個体としては考えず、種として考えるからです。
川上さんのいう「生き残る」について、二つの考え方があると思います。
第一は、川上さんのいう「生き残る」とは、「固体として生き残る」ということではなく、「環境に適応したDNAを残す」という特殊な意味でつかわれているという考えです。
ということは、川上さんがいう「会社が生き残る」とは、「企業としての会社が存続する」ということではなく、「企業のDNAというべき理念が、次の世代に受け継がれる」という特殊な意味でつかわれていると考えられます。
確かにこのように考えると、最大限社会に貢献する企業になり周囲の企業に「あの会社のようになりたい」との憧れを抱かせることによって、企業の理念が承継されていくのかもしれません。
第二は、川上さんのいう「生き残る」とは、「環境に適応する」という意味でつかわれているという考えです。
しかし、生物の目的は環境に適応することではありません。
環境に適応できた生物だけが生き残るにすぎません。
やはり、第一の意味でつかわれていると考えることが素直でしょう。
川上さんの言語は極めて難解で一読しても到底理解できるものではありませんが、非常に示唆に富む考えだと思います。

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