コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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吉川英治「三国志」を読む
吉川英治「三国志」を読む
作成:2013年9月23日(月)|更新:2013年9月27日(金)
高校生のころ、吉川英治氏の「宮本武蔵」を幾度か繰り返し読んだ。
あのころは、個人としての能力をいささかでも高くしたいという若者に共通した願望があった。
「武蔵」の後に吉川「三国志」に手を出したが、子供の私には劉備玄徳の良さが分からなかった。
当時は「組織を動かす」とか「人心を掌握する」などということに何ら関心がなかったからだろう。
ところが、今更ながら、吉川「三国志」を読み返すと、経営に必要なリーダーの在り方、策略の考え方など、教えられること数知れない。
また、殺した宇吉に苦しめられる孫策の最期、登場人物を結ぶ不思議として言いようのない縁、徐庶が玄徳に臥龍(諸葛孔明)の存在を伝える段などを読むと、策略や人間の知恵を超えた不思議な力がこの世を動かしていることを感じる。
中原に鹿を逐う(天下の覇権を争う)者たちから、敬することができる人間と共に生き、共に死ぬ「志」こそが大切だと痛切に教えられる。
経営に興味のある方は、ドラッカーもいいですが、「三国志」を読むことをお勧めします。

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