コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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心理経済学者ダニエル・カーネマン
心理経済学者ダニエル・カーネマン
作成:2013年2月5日(火)|更新:2013年5月14日(火)
大手書店に行くと、心理経済学者のダニエル・カーネマンの本が平積みされている。
人間は、直感的な意思決定と論理的な意思決定と二つの意思決定の方法があるが、直感的な意思決定は、誤った判断を生じさせるという。
物事を判断する際には、論理的な判断と同時に、第六感による判断を加味することが大切だと思う。

意思決定するのは、これから先のまだ見ぬ未来の行動に対してなされる。
つまり、将来に対して論理的な意思決定を試みても、未来のことは知ることができない。
過去の事実から論理的に導かれた結論は、未来の結果を保障するものではない。
論理や近代的理性というものは、未来を知ることには限界がある。
ダニエル・カールマンの考え方の根底には、論理的に考えることが正しいという前提がある。
何か胸騒ぎがして、乗り物を乗るのを止めたところ、乗る予定の乗り物が事故に遭ったという体験をお持ちの方は少ないないでしょう。
私も、経済的に困っている時、「明日、誰かが米をくれる。」とふと思いつくと、そのとおり米を持ってきてもらったという経験は何度かある。
先週も「今から、駅に行こう」と思いつき、駅に行ってみると、思いがけなく最終電車が早い時間で、丁度、最終電車に間に合ったということがあった。
東京に研修に行った際に、ふと研修会場から外に出たくなって、30分くらい思うがままに歩いていると、30年ぶりに鹿児島の高校で同級だった友人に出遭ったことがある。
このように、人間は、論理的な判断を超えて、行動を選択する存在である。
佛教的な考えからすると、日頃から、心掛けが良ければ、いいようにさせられ、心掛けが悪ければ、悪いようにさせられるというに、この世の中は、諸法無我の法則に貫かれている。
とするならば、ダニエル・カールマンがいうように、論理的な思考を制度化することも大切だが、個人個人がいい心掛けを常に持って、社会に役立つ行動を心掛け、人を傷つけるような言葉を出さず、人を勇気づける言葉を出すよう心がけるなどして、いいように判断させてもらえるような直感を磨くことが、より重要になってくるのではないか。
すべての個人が、いつも平静な心で、心気高く、神仏を敬い、先祖を崇め、社会に貢献することを旨とすることが、実は、国家の経済運営にもよい影響を与えると考えるのである。

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