コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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我が国の製造業の行く末
我が国の製造業の行く末
作成:2013年1月6日(日)
野口悠紀雄先生は、「製造業が日本を亡ぼす」で、我が国の輸出立国は東日本大震災で終わり、我が国の製造業の行く末に対して悲観的な表現をされています。
本当にそうでしょうか?
しかし、製造業からは周辺に技術が育ちます。
すべての物づくりを放棄することは、技術や知的財産による国力の維持をも放棄することに繋がります。
技術・テクノロジーで国を支えるには、製造業は不可欠の要素です。
シンガポールでは、製造業が産業の20%を占めることが国策とされています。
もちろん、コモディティ―化された商品に関しては、安い人件費で製造できる環境を求めて国外に移転することは避けられないでしょう。
アップルのように、デザインを本社で行い、製造過程は中国にアウトソースして成功した例もあります。
アップルの成功は、ものの本質は、材料ではなく、モノのコンセプトやデザインにあることを見抜いたことでしょう。
クリス・アンダーソンの「メイカーズ」では、パーソナルファブリケーション(個人製造)が「1万個市場」で大きな影響を持つ。
1万個市場とは、ニーズはあるが存在しない製品のことです。
我が国が技術立国の位置を維持するには、一定規模の製造業を国内で維持する必要があります。
付加価値の高い商品、付加価値の高いコンセプト、付加価値の高いデザイン、個人製造の領域で、製造業を維持する必要があります。
このためには、教育課程で「デザイン」「コンセプト」「イノベーション」「多様性」を育成することが必要です。


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