コンサルタント弁護士・籔本恭明(やぶもとやすあき)
経営の視点
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シャープのIGZO
シャープのIGZO
作成:2013年1月5日(土)
シャープの経営危機をIGZO(イグゾー)が救うことができるのか?
御存じのように、IGZOは、高精細なのに電池が従来の数倍長持ちする液晶ディスプレイです。
シャープは液晶事業自体からも巨額の赤字を計上しています。
確かに、IGZOは素晴らしい技術です。
しかし、液晶に省電力が求められるのは、スマホかタブレットで、標準的なテレビにおいては競争優位の源泉にはなりません。
アップルが廉価なサムソンからの調達を決めた以上、シャープはどのように対応するのでしょうか。
巨額赤字を計上しながら、IGZOのコマーシャルにコストをかけるのは、IGZOを消費者に訴求するためでしょう。
このような巨額の赤字を解消するためには、キャリアのポジションから撤退し、IGZOをPanasonic初め、他のキャリアに供給するサプライヤーのポジションに転換する必要があると思います。
そうすると、コマーシャルコストも削減でき、サプライヤーとしてのポジションが確立できれば、スマホの競争優位が電池と省電力得液晶の二つに支えられていることが明確になってくるでしょう。
早急に「スマホの主戦場は、電池と省電力液晶」という土俵を設定できれば、アップルも廉価なサムソンから、再度調達先として選択してくれる可能性を探れるでしょう。
技術で売る発送から、技術を使ってポジションを変える発想への転換が必要ではないでしょうか。

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